和尚のひとりごとNo1106「法然上人一代記 35」
35.鏡の奇跡 法然上人との面会で心落ち着いた重衡は一つの発願を致しました。 「大仏殿再建の為に私も何か寄進したい」 しかしながら落ちぶれた現在の身では財産をはじめ何一つ寄進できそうなものはありません...
35.鏡の奇跡 法然上人との面会で心落ち着いた重衡は一つの発願を致しました。 「大仏殿再建の為に私も何か寄進したい」 しかしながら落ちぶれた現在の身では財産をはじめ何一つ寄進できそうなものはありません...
34.重衡への授戒 迷いの世界を厭い出家することがままならぬならば、せめて戒を授けて下さいませんか? 南都焼き討ちの張本人であり、その後の一の谷の合戦に敗れて捉われの身となった平重衡の言葉であります。...
33.大仏再建 ではそなたの門人の中より誰かご推挙願えますか? それでは醍醐に住まう俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)殿を推挙したい。かつて真言にて修行を積み、今はお念仏の教えにも親近な私の門人...
32.大仏再建へ向けて こののち時を経ずに法然上人にひとつの依頼が舞い込みます。大仏殿再建の勧進職(かんじんしょく)をお願いしたい。このような内容でありました。 大仏殿再建の資金調達は大...
31.大仏殿炎上 念仏僧を見つけたら法衣をはぎとり、身につけた袈裟を破いてしまえ、そのような布告さえ出される中でありましたが、法然上人は吉水の草庵にてただひたすらに念仏を続け、訪れる人々に説法する日々...