和尚のひとりごと№1274「第38願 衣服随念願」

和尚のひとりごと№1274「第38願 衣服随念願」

第38願 衣服随念願(えぶくずいねんがん)

設我得佛國中人天欲得衣服隨念即至如佛所讚應法玅服自然在身若有裁縫擣染浣濯者不取正覺

 

せつがとくぶつこくちゅうにんでんよくとくえぶくずいねんそくしにょぶつしょさんおうぼうみょうぶくじねん
ざいしんにゃくうさいぶとうぜんかんじょくしゃふしゅしょうがく

 

たとい我、仏を得んに、国の中の人天、衣服を得んと欲わば、念に随いてすなわち至らん。仏の所讃の応法の妙服のごとく、自然に身にあらん。もし裁縫・擣染・浣濯することあらば、正覚を取らじ。

 

【言葉の説明】
應法玅服   袈裟のことです

 

【現代語訳】
私が仏となる以上、私の国土の人々や天人が、衣服を手に入れたいと思えば、思っただけですぐに現れ、しかも諸仏のお褒めにあずかるような、修行者にふさわしい尊い衣を気がつかぬうちにまとっているようにしよう。また、その衣は誰かが布を裁断して縫い合せ、染めて濯いだものでもあってはならないようにしよう。それができないようであれば、私は仏となるわけにはいかない。

 

 

 

参考文献 
現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)
無量寿経 (阿満利麿 著筑摩書房