和尚のひとりごと№1218「聖光上人御法語後遍二十五」

和尚のひとりごと№1218「聖光上人御法語後遍二十五」

常に念仏すれば種々(しゅじゅ)の功徳(くどく)の利を得(う)。譬(たと)えば大臣の特に恩寵(おんちょう)を蒙(こうむ)りて、常に其の主(あるじ)を念ずるが如く、菩薩(ぼさつ)もまた是(かく)の如(ごと)し。 種々の功徳、無量(むりょう)の智慧、みな仏(ほとけ)に従いて得ることを知る。 恩重きを知るが故に、常に仏を念ず。

 

念仏の利益

常より念仏を申せば様々な功徳を得ることができる。たとえば大臣がことさらに恩寵をこうむり、常にその主を念じるようになるが如く、菩薩もまた同様である。様々な功徳、計り知れないほどの智慧、これらは皆仏に従うことで獲得できると知っているのである。仏恩の重さを知るが故に、常に仏を念じるようになるのである。

語句説明
念ずる 思い続ける