和尚のひとりごと№1176「聖光上人御法語前遍十五」

和尚のひとりごと№1176「聖光上人御法語前遍十五」

所修(しょしゅう)の念仏の行を以て、或いは自身の息災延命(そくさいえんめい)を願(がん)じ、或いは寿命長遠(じゅみょうぢょうおん)を願じ、或いは福徳(ふくとく)を願じ、或いは勝他名聞(しょうたみょうもん)を願じ、或いは恭敬供養(くぎょうくよう)の名聞を願じ、或いは所知所領(しょちしょりょう)を願ず。此(かく)の如(ごと)き種種不定(しゅしゅふじょう)の所求(しょぐ)の願は、是れ浄土の廻向発願心の能障(のうしょう)なり。

 

廻向発願心の能障(のうしょう)
行うところの念仏の行により、あるいは自身の息災(そくさい)や延命(えんめい)を願い、不老長寿を願い、あるいは幸福の享受を願い、あるいは出世や名声を願い、あるいはまた仏・菩薩を敬い供養するとの評判を望み、あるいは所有する領地の拡大を願う。このように目的が定まることのない様々な希望を追求する願いというものは、浄土を求める廻向発願心のさまたげである。

 

平壽山妙覺院 明星寺跡                                                      聖光上人が再建されたお寺