和尚のひとりごと№1242「第七願 天耳智通願」

和尚のひとりごと№1242「第七願 天耳智通願」

 

第七願 天耳智通願(てんにちつうがん)

設我得佛國中人天不得天耳下至聞百千億那由他諸佛所説不悉受持者不取正覺
せつがとくぶつこくちゅうにんでんふとくてんにげしもんひゃくせんのくなゆたしょぶつしょせつふしつじゅうじしゃふしゅしょうがく

 

(注)表示できない旧字体は当用漢字に変えております。

 

たとい我(われ)、仏を得んに、国の中の人天、天耳を得ずして、下、百千億那由他の諸佛の所説を聞きて、ことごとく受持せざるに至らば、正覚を取らじ。

【言葉の説明】
天耳  正あらゆる音を聞くことができる力 神通力の一つ

【現代語訳】
私が仏となる以上、私の国土に住む人々や天人が、はるか遠くの音を聞き取ることができず少なくとも、百千億那由他ものみ仏の説法を聞いたとしても、記憶し尽くす術も持てないことがあれば、私は仏となるわけにはいかない。

 

 

 

 

参考文献 

現代語訳浄土三部経 (浄土宗出版)

無量寿経 (注解者  阿満利麿  筑摩書房)