和尚のひとりごと№1194「聖光上人御法語後遍一」

和尚のひとりごと№1194「聖光上人御法語後遍一」

尋常行儀とは、尋常と云う文字をばよのつねとよむなり。
是れ則ち先に注し申す長時修の行なり。 世の常の行と申すは、毎日念仏を一万二万五万六万とも申すを、怠らず申す念仏は是れ尋常の念仏とも云い、または長時の念仏とも云う。 又は日料とも云う。 是れ則ち尋常念仏と申すなり。

 

尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)

三種行儀のうち尋常行儀とは、尋常という文字を世の常と読むのである。これはすなわち先に注釈したところの長時修の実践そのものである。ここで世の常の実践というのは、毎日念仏を一万遍、二万遍、五万遍、六万遍にわたって称えることについて、怠らず称える念仏はこれを尋常の念仏とも言い、また長時の念仏とも言う。または日科(にっか)の念仏とも言う。これがすなわち尋常念仏と呼ぶものである。