和尚のひとりごと№1183「聖光上人御法語前遍二十一」

和尚のひとりごと№1183「聖光上人御法語前遍二十一」

誠に往生の志(こころざし)深く信心厚き人は、必ず此の一生に於いて正助二行(しょうじょにぎょう)を専修(せんじゅ)し、四修(ししゅ)に之を修(しゅ)し、命終(みょうじゅう)の時に臨んで阿弥陀、観音の来迎(らいこう)を待ち、志(こころざし)を浄土に運ぶ。此の人を以て専修信心の行人(ぎょうにん)と為(な)し、四修三心五念門具足(ししゅさんじんごねんもんぐそく)の人と為し、此の人を以て如法如説(にょほうにょせつ)・勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)の行者と為し、此の人を以て決定往生(けつじょうおうじょう)の念仏者と為す。

訳 

信心厚き人

まこと往生への志が深く、信心篤き人は、必ずこの今世の生涯において正助二業(しょうじょにごう)をもっぱら修め、四修(ししゅ)を実践し、命終わるときになれば阿弥陀仏と観音菩薩等の来迎を心待ちに、平生の心を浄土へと向けている。このような人のことを専修信心(せんじゅしんじん)の行人(ぎょうにん)となし、四修三心五念門(ししゅさんじんごねんもん)を具足した人となし、このような人をもって如法如説(にょほうにょせつ)・勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)の行者(ぎょうじゃ)となし、このような人をもって往生が決定した念仏者となすのである。

正定業(しょうじょうごう)・助業(じょごう)
正定業とは阿弥陀仏によって極楽往生の為に正しく定められた行のことで称名念仏を指す。助業はその念仏を助ける他の行をいう。

四修
具体的な念仏の実践の仕方に四種数えたもの。

五念門
阿弥陀仏の浄土である西方極楽浄土へ往生する為の五つの行法。世親『往生論』より。