和尚のひとりごと№2403「看病用心鈔」69
和尚のひとりごと№2403「看病用心鈔」69
看病御用心15-4 良 忠
終焉の来迎疑フ事なかれ まことに平生多年の勤修をなし これをおこたらす 臨終少時の念仏 何そこれをはけまさらんや たとひ百苦きたりせむとも 一心をみたる事なかれ
【現代語訳】
命終わるときに来迎をこうむるということを疑ってはなりません。ほんとうに平素から多年にわたって怠ることなく勤修してきた念仏なのですから、今臨終のこのしばらくの間の念仏をどうして励(はげ)まないでいられましょうか。たとえ百の苦しみがおそってきたとしても、一心に念仏をする心を乱すことはありはしないでしょう。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
