和尚のひとりごと№2409「看病用心鈔」75

和尚のひとりごと№2409「看病用心鈔」75

看病御用心16-4               良 忠

およそ我等凡夫の往生をとけん事 弥陀の大願業力にあらすハ 多生曠劫にも のそみ(望)たえた(絶)る事なり されハ仏ハふかくちかひ(誓)をおこして 引接をたれ 我等ハふかくちかひ(誓)をたのみて 来迎をまつ 

 

【現代語訳】

おおかた、私たち凡夫の往生というものは、阿弥陀仏のあらゆる人びとを救済してやまぬ大願によってもたらされる力によらなければ、何度も生まれかわり、果てしなく長い時間をかけたとしても望みは遂げられますまい。だから、仏は深く誓いをたてて人びとを浄土へ導き救ってくださるので、われわれは、深くこの仏の誓いを頼みとして来迎を待つのであります。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。