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和尚のひとりごと
浄土宗・徳清山 証誠院/宗教法人玉圓寺

法話

No.13 夏の思い出

♪夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空 霧の中に浮かび出る 優しい影 野の小道・・・
 (作詞 江間 章子 作曲 中田 喜直)1949年(昭和24年)NHKラジオ歌謡で、初めて、放送された曲である。あのメロディー、誰もが心和み癒される曲であろう。

暑さも忘れる「夏の思い出」流れてきたのである。私は車を路肩に止め聞き入っていると、幼少のころ夏休み母の故郷である九州は五島列島椛島(かばしま)という小さな島へ行った時の事をふっと鮮明に思い出した。
 
 遊ぶところは無いが透き通る海、後ろには大自然の山々、夜は街灯も無く月の明かりが道を照らす。星は都会では見たことも無いほどの光を放つ。流れ星が無数に飛び交う。昼間、縁側で横になっていると、川のせせらぎ、山鳥の声、そよそよと吹きぬける風、風鈴がチィリン~チィリン~と、なんとも忘れられない「夏の思い出」が浮かび上がってくると自然に涙がこみ上げてくる。

 浄土宗には『阿弥陀経』と言うお経がある。そのお経をひと言でいうと西方極楽浄土のすばらしさを、お釈迦さまが、お説き下さっている。西方極楽浄土に往生(往って生まれる)為の教えをも、説いているのです。

「舎利弗 彼佛国土 微風吹動 諸寳行樹 及寳羅網 出微妙音譬如 百千種樂」

お釈迦様がお弟子の「舎利弗」に、かの西方極楽浄土には、心地良いそよ風が吹き、もろもろの宝石で装飾された並木や、宝で飾られた網が風にそよぐ。妙なる最良の音が流れてくるのだ。例えるならば百千種類もの無数の天上の楽器を、合奏する時のようなものでしょう。ここでは、極楽浄土を吹き抜ける心地よい微風と風に揺られ共鳴する至極最良の妙音について述べられています。

 話を戻しますが、私がふと幼少時にタイムスリップして、美しい世界、憧れの世界を感じた瞬間でした。あの幼少時、何かを感じ涙した、車のラジオから流れてくる「夏の思い出」。しかしその様なものとは、比べようもない素晴らしい世界、そこが、西方極楽浄土なのでありましょう。自然に「南無阿弥陀仏」と声が出たのです。

 関西では八月一三、十四、十五、(十六)がお盆です。地域により差があります。お盆には、お墓参りに行き、掃除を済ませ、家では、お仏壇を掃除し、お盆の飾り付けをしましょう。そしてご先祖さま帰ってくるのをお待ちし、そして手と手を合わせ「南無阿弥陀仏」とお唱えしましょう。お盆は、ご先祖さまに感謝の念をたむける日でもあります。ご先祖さまお帰りなさいと言う気持ちでお給仕に励み、偲んでくださいませ。

 また私たちもいつかはご先祖さまのおられる「西方極楽浄土」に往生させて頂くためには、元祖法然上人さまが残された御文『一枚起請文』の中に、「ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生するぞとおもいとりて、申す外には別の仔細候わず」と、お示し下さっております。疑う時間があるならば、先に「南無阿弥陀仏」と、お唱えさせていただきましょう。

 信じる者は必ず阿弥陀さまに救われるのです。私たちの命いつまであるか分からないのですから。
                                    合掌
 玉圓寺境内においてご先祖送り(経木流し)を8月15日 15時~20時迄執り行っています。尚、送り墓回向も当日お申込下さい。

 ※檀信徒様に限ります。

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