和尚のひとりごと№2350「看病用心鈔」19

和尚のひとりごと№2350「看病用心鈔」19

看病御用心6-4                  良 忠

しかるに療病ハ苦痛のためといふにはに(似)たれとも いかにも身命をおし(惜)む心ね(根)よりもとめ(求)ぬへき事にて候 ゆへ(故)にともかくも あなかち(強)にその沙汰あるへからす候歟

 

【現代語訳】

それなのに病を治療するのは身の苦痛を除くためとはいうけれども、実際には命を惜しむ心情から求めたことでございましょう。ですから、ともかくも強いて、そのようなことども(治療・灸治・祈り・祭りも含む)を希望して申しつけるようなことはしないほうがよいのでございます。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。