和尚のひとりごと№2398「看病用心鈔」65
和尚のひとりごと№2398「看病用心鈔」65
看病御用心14-8 良 忠
此(ノ)文を常によみきかせ給へく候 又念仏をしつかに申て 来迎の讃を頌してきかせ給ふへく候 又云※衆生称念即除多劫罪 命欲終時仏与聖衆自来迎接乃至 一切善悪凡夫得生者乃至 彼仏今現在世成仏乃至 光明遍照十方世界乃至 此等の文を頌して 念仏をすゝめ給へく候
※云 衆生称念即除多劫罪 命欲終時仏与聖衆自来迎接 諸邪業繋無能得者故名増上縁 乃至 一切善悪得生者 不皆乗阿弥陀大願業力為増上縁 乃至 彼仏今現在世成仏当知本誓重願不虚衆生称念必得往生 乃至 光明遍照十方世界念仏衆生摂取不捨 乃至
【現代語訳】
以上は『浄土宗略抄』に見えるところであります。この一文を常に病人に読み聞かせてあげなさい。また念仏を静かに唱え、来迎の和(わ)讃(さん)(仏・菩薩・高僧やその教えを和語で讃嘆した歌)を唱え聞かせてあげることがよいと思われます。
また言われるには、「衆生称念すれば、即ち多(た)劫(こう)の罪を除き、命終らんとする時、仏・聖衆と共に自ら来りて迎(こう)接(しょう)す」あるいは「一切の善悪の凡夫生ずることを得れば」あるいは「彼の仏現に世に在りて成仏したまえり」あるいは「光明は遍く十方の世界を照らして」など、これらの偈文を読誦して念仏を勧めなさることがよいと思われます。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
