和尚のひとりごと№2355「看病用心鈔」24

和尚のひとりごと№2355「看病用心鈔」24

看病御用心7-2                  良 忠

それ死ハ一期のお(終)はり 現報(ケンホウ)は過因(クハイン)による事なれハ か(予)ねておも(思)ひさた(定)めたるによらぬ事なり およそ衆生の業因まち〱にして 死縁一にあらす 

 

【現代語訳】

死は人間の一生の終わり、現在の報いは過去の因縁によることなのだから、あらかじめ思い定めておくようなものではありません。一般に、衆生の業因はいろいろで一様ではなく、死の縁もまた一様ではありません。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。