和尚のひとりごと№2338「看病用心鈔」7

和尚のひとりごと№2338「看病用心鈔」7

看病御用心                  良 忠

 

聖教のおきてのうへ 現(ケン)証(ショウ) おほくあり よく〱これつゝし(慎)み給ふへし すへて病ひつかむはしめより  知識看病の両三人の外は 親(シタシキ)も疎(ウトキ)も人をよせ給(寄)ましく候 いはむ(況)や妻子なむとは ゆめ〱ちかつ(近付)け給ふましく候

 

【現代語訳】

このことは、聖教の掟であり、現に多くの証拠もあるので、くれぐれもお慎みなさるべきことであります。総じて病床についた当初から、知識・看病人の者二、三人のほかは、親しい人、あまり親しくない者にかかわらず、人を近づけないことがよいと思われます。まして妻子などは決して近づけなさらないほうがよいと思われます。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。