和尚のひとりごと№2235「鎌倉法語集」44
和尚のひとりごと№2235「鎌倉法語集」45

第九:お念仏①
上(かみ)は一形(いちぎょう)、下(しも)は一念(いちねん)、いくばくの功(こう)なしといえども、阿弥陀仏五劫思惟(あみだぶつごこうしゆい)の四十八願(しじゅうはちがん)、兆載永劫(ちょうさいようごう)の六度万行(ろくどまんぎょう)を、われらにあたえたまうが故(ゆえ)に、往生(おうじょう)の万行(まんぎょう)虚(むな)しからず。
【訳】
多い場合は一生涯の念仏、少ない場合は十声一声の念仏を称えることで、自分自身に仏道実践の功徳はほとんどないといっても、阿弥陀仏が五劫という長い年月をかけて考えられた四十八願と無限ともいえるような長い年月をかけて完成させた六波羅蜜の功徳を私達にお与えになられたので、往生のための様々な修行は無益ではないのです。
六度万行(ろくどまんぎょう)
六波羅蜜のこと。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という大乗菩薩が行ずべき徳目。元は釈尊前世時代に行ってきた善業。『無量寿経』上に曰く「自ら六波羅蜜を行じ、人を教えて行ぜしむ」。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
