和尚のひとりごと№2205「鎌倉法語集」15
和尚のひとりごと№2205「鎌倉法語集」15

第四:回向発願心①
この三心(さんじん)を具(ぐ)して念仏(ねんぶつ)せん者(もの)は、弥陀(みだ)の本願(ほんがん)に相(そう)応(おう)して必定(ひつじょう)して往生(おうじょう)すべし。若(も)し一心(いっしん)もかけなば生(うま)るる事(こと)を得(う)べからず。よくよく我(わ)が心(こころ)を顧(かえり)みて三心(さんじん)の具(ぐ)と不具(ふぐ)を知(し)るべきなり。また三心(さんじん)を具(ぐ)したらん人(ひと)は、常(つね)に念仏(ねんぶつ)の申(もう)したく数遍(すへん)のせられんずるなり。
【訳】
この至誠心・深心・回向発願心の三心を具えて念仏する人は、阿弥陀仏の本願と結びついて必ず往生するのです。もし三心のうち一つでも欠けてしまったら往生する事はできません。よくよく自分の心を振り返って、三心を具えているかどうかを知るべきです。また、三心を具えている人は、常に念仏を称えたいと思って何度も念仏を称えていることでしょう
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。

