和尚のひとりごとNo1140「法然上人二十五霊場 七番」

和尚のひとりごとNo1140 法然上人二十五霊場 一心寺(七番霊場)

第七番霊場 大阪 浄土宗 一心寺

ご本尊  阿弥陀如来

御詠歌
 阿弥陀仏(あみだぶ)と いふよりほかは 津の国の なにはのことも あしかりぬべし

法然上人は文治元年(1185)の春、四天王寺の西の門近くに草庵を結び、美しく輝く太陽が西に沈むすがたに、西方浄土をしのばれて、日想観を修められました。 

ある時、後白河法皇が四天王寺へ参拝の折、草庵に法然上人を尋ねられ、共に日想観を修められたという逸話もございます。

大阪夏の陣では、徳川家康方の本陣として激戦地となりました。戦(いくさ)のあと住職存牟上人(ぞんむしょうにん)は両軍戦死者の供養をなされました。

近年では、「骨仏の寺」として有名でございます。

※日想観 『観無量寿経』に説かれる修行の一つ。
西に沈む太陽を観察して、西方の極楽浄土を想い浮かべる修行です。

鉄とコンクリートによる近代的な観がある山門、同じく近代的な様相の仁王像がございますのでご覧下さい。