和尚のひとりごとNo1134「法然上人二十五霊場 一番」

和尚のひとりごとNo1134 法然上人二十五霊場 誕生寺(一番霊場)

法然上人二十五霊場をご紹介していきたいと思います。
各霊場(寺院)には、御詠歌(ごえいか)がありますので、併せてご紹介します。

第一番霊場 美作(岡山県) 浄土宗 誕生寺 

ご本尊 圓光大師(法然上人)

御詠歌
 両幡(ふたはた)の 天降(あまくだ)ります 椋(むく)の木は
世々に朽ちせぬ 法(のり)の師のあと

法然上人は、長承二年(1133)四月七日この地でご誕生され、幼名を勢至丸といいます。
九歳の時、父 時国公は定明の夜討ちに倒れ、遺言により菩提寺に移り、のちに比叡山に登って出家されました。

承安五年(1175)三月、上人四十三歳の時、専修念仏をもって浄土宗を開かれた際、自ら等身の御像を刻まれました。弟子の熊谷蓮生房が御像をこの地に移され、昔の館を仏閣として誕生寺と号したのが始まりです。

御両親の御廟、産湯の井戸、両幡の椋の木、旅立ちの像があります