和尚のひとりごと№2429「看病用心鈔」95
和尚のひとりごと№2429「看病用心鈔」95
看病御用心20-1
良 忠
まさしくおはらむ((終))時ハ たとひ いつかたへむかひ いかやう((如何様))にありといふとも これををしむけ((押向))ひきむけ((引向)) 病者にさはり((触)) ゆるかす((揺))事ハ ゆめ〱あるましく候 最後の時ハ いさゝか((些))の事も しつら((わ))ひとなりて 心念みたれ候へきゆへなり
【現代語訳】
今まさに命が尽きようとする時は、たとえ病人の身体がどちらを向いており、どのような状態にあろうとも、決してその身体を直そうと向きを変えたり、身体にさわって動かしたりするようなことをしてはなりません。最後の時は、わずかなことでも、煩わしいこととなって、病人の心を乱す結果になるからでございます。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
