和尚のひとりごと№2269「鎌倉法語集」77
和尚のひとりごと№2269「鎌倉法語集」77

第一三:お念仏④
しかるに彼(か)の義(ぎ)をたつる人(ひと)、専修(せんじゅ)正行(しょうぎょう)の窓(まど)の前(まえ)には瑜伽(ゆが)振鈴(しんれい)のひびきたえず。摂取不捨(せっしゅふしゃ)の枢(とぼそ)のうちには法華(ほっけ)読誦(どくじゅ)の声(こえ)やむ事(こと)なし。
【訳】
しかしながら、世間では専修念仏の教えを唯識や密教の教えで解釈し、摂取不捨という阿弥陀仏の慈悲を信じながらも『法華経』を読誦する声が止むことはありません。
瑜伽(ゆが)振鈴(しんれい)
「瑜伽」は、ただ認識作用のみを認め、外界の実在を要請しない認識論的立場を表明した瑜伽行唯識派のこと。ここでは日本に伝承された玄奘系統の唯識法相宗の教え。
「振鈴」は金剛鈴を鳴らす事より真言密教の教えのこと。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
