和尚のひとりごと№2260「鎌倉法語集」68
和尚のひとりごと№2260「鎌倉法語集」68

第一二:地獄の苦しみ
何(なに)によりてか徒(いたずら)にせんや。無為(むい)常住(じょうじゅう)の楽(らく)を得(え)んがために、電光朝露(でんこうちょうろ)の身(み)を苦(くる)しめざらんや。
【訳】
どうしていたずらに過ごすことが出来るでしょうか。悟りの世界の常住の楽しみを得るために、電光や朝露のように一瞬で消えるこの身を励まさないことがあるのでしょうか。
無為(むい)常住(じょうじゅう)
「無為(a-saṃskṛta)」は因縁による生滅するあり方(有為)に対して因果を離れた不生不滅のあり様(無為)のこと。『倶舎論」によれば涅槃は無為法の一種(擇滅無爲)とされる。「常住」で無常なる現象世界を離れた悟りの境地を表す。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
