和尚のひとりごと№2257「鎌倉法語集」65
和尚のひとりごと№2257「鎌倉法語集」65

第一一:お念仏③
上一形(かみいちぎょう)にありては小苦(しょうく)に似(に)たる如(ごと)くなれども、前念(ぜんねん)に命終(みょうじゅう)して後念(ごねん)に即(すなわ)ち彼(か)の国(くに)に生(しょう)じ、長時(ぢょうじ)永劫(ようごう)常(つね)に無為(むい)の法楽(ほうらく)をうけて、乃至(ないし)成仏(じょうぶつ)まで生死(しょうじ)を経(へ)ざるは、あに快(こころよ)きにあらずやしるべしと、のたまえり。
この文(もん)は念仏(ねんぶつ)修行(しゅぎょう)の亀鏡(ききょう)なり。心腑(しんぷ)に収(おさ)めてわするることなかれ。
【浄土大意鈔 浄全一〇 七一五下・七一六上】
【訳】
一生涯のこととすれば少し困難なように思えますが、臨終に浄土往生の想いを具えて念仏すれば、次の想いには極楽に往生しており、計り知れないほどの時間、常に迷いを離れた仏法の楽しみを受けて、悟りを開いて仏となるまで生死輪廻を繰り返さないのは、なんと気持ちの良いことではないかと知るべきである」と仰っています。
このお言葉は念仏修行の規範です。心の中に留めて忘れることがないようにしなさい。
一形(いちぎょう)
人間の姿・形が存続する期間、すなわち一生涯のこと。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
