和尚のひとりごと№2230「鎌倉法語集」39
和尚のひとりごと№2230「鎌倉法語集」39

第ハ:『一言芳談』に説かれるご法語
また云(い)わく、別(べつ)時(じ)まではなくとも、六(ろく)時(じ)礼(らい)讃(さん)の次(つぎ)の念(ねん)仏(ぶつ)、心(こころ)すまん時(とき)なんどは、別(べつ)に用(よう)心(じん)して、見(けん)仏(ぶつ)の思(おも)いに住(じゅう)すべし。
【訳】
またこうも説かれています。別時念仏まではしなくとも、六時礼讃をした後の念仏で心が澄んでいるような時には、格別に心を整えて、阿弥陀仏が眼の前にいるような思いでいなさい。
別(べつ)時(じ)
道場や期間を定めて不断念仏を行ずる法要。日々の念仏では怠りがちなるのを正す目的で催される。
六(ろく)時(じ)礼(らい)讃(さん)
善導『往生礼讃』の所説に基づき、一日を昼夜六時に分けて阿弥陀仏を讃歎し、浄土往生を願いながら礼拝をする行儀。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
