和尚のひとりごと№2226「鎌倉法語集」35

和尚のひとりごと№2226「鎌倉法語集」35

 

 

第ハ:『一言芳談』に説かれるご法語

一(いち)言(ごん)芳(ほう)談(だん)』に云(い)わく、然(ねん)阿(な)上(しょう)人(にん)云(い)わく、三(さん)心(じん)具(ぐ)せざるものも、おして決(けつ)定(じょう)往(おう)生(じょう)思(おも)えば、これ故(こ)実(じつ)によりて、はじめて三(さん)心(じん)具(ぐ)するなり。

【訳】

『一言芳談』には次のように説かれています。良忠上人は次のように仰っています。「三心を具えていない人も、積極的に自分は必ず往生するのだと思えば、昔からの事例にならって、ただちに三心を具えるのです」と。

一(いち)言(ごん)芳(ほう)談(だん)

または『一言芳談抄』。編者不明。法然上人とその門弟を中心に短編の法語を集めた要文集。

 

※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。