和尚のひとりごと№2226「鎌倉法語集」34
和尚のひとりごと№2225「鎌倉法語集」34

第七:助けたまえ阿弥陀仏
また云(い)わく、鎮(ちん)西(ぜい)の念(ねん)仏(ぶつ)の中(なか)には、よりより助(たす)け給(たま)え阿(あ)弥(み)陀(だ)仏(ぶつ)と雑(まじ)え言(ごと)仰(おお)せられ候(そうろう)。如(にょ)法(ほう)勇(ゆう)猛(もう)に見(み)えさせたまい候(そうら)いき。八(はち)旬(じゅん)の老(ろう)躰(たい)寒(かん)熱(ねつ)の時(とき)にいたりても、少(すこ)しも怠(おこた)らずおわします候(そうろう)なり云云
【決答授手印疑問鈔 浄全一〇 五四下・四九上・五六上・五九上】
【訳】
またこうも説かれています。聖光上人はお念仏を称えている最中に時々「助けたまえ阿弥陀仏」と仰っていました。真に仏道修行に励まれている勇ましいお姿でございました。八〇歳近くの老体になられても暑さ寒さに関わらず、少しも怠らずお念仏を称えておられました。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
