和尚のひとりごと№2224「鎌倉法語集」33
和尚のひとりごと№2224「鎌倉法語集」33

第七:助けたまえ阿弥陀仏
また云(い)わく、先(せん)師(し)鎮西の仰(おお)せし候(そうらいし)は、故(こ)上(しょう)人(にん)吉水宣(のたま)いしは、往(おう)生(じょう)のために念(ねん)仏(ぶつ)を申(もう)す時(とき)、この念(ねん)仏(ぶつ)の行(ぎょう)を心(こころ)に大(たい)要(よう)なりと覚(おぼ)えて、行(ぎょう)ずるにつきて、勇(いさ)みありて、常(つね)に念(ねん)仏(ぶつ)を申(もう)さんと欲(ほっ)するものは、我(わ)が身(み)すでに三心(さんじん)を具(ぐ)したりと思(おも)うべきなり。
【訳】
またこうも説かれています。聖光上人が仰るには、「法然上人が仰っていた事は、極楽往生のために念仏を称える時、この行が大事であると心に留めて、念仏を称えるたびに自らを励まして、常に念仏を称えようと思う人は、自分がすでに三心を具えていると思うべきです」と。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
