和尚のひとりごと№2216「鎌倉法語集」26

和尚のひとりごと№2216「鎌倉法語集」26

 

 

 

第六:助ささぬ念仏

(ふたつ)には悪見(あくけん)起(おこ)して他力(たりき)本願(ほんがん)信(しん)ぜんものは罪悪(ざいあく)恐(おそ)るべからずと存(ぞん)じて、ほしいままに悪(あく)作(つく)人(ひと)あり。この二人(ふたり)中(なか)後(のち)人(ひと)往生(おうじょう)すべからず。云云 本書をひらきて悉く見るべし

 

【訳】

二つには誤った考えを起こして、他力本願を信じようとする人は罪悪を恐れることはないと思い込んで、欲望のままに悪事を行う人です。この二通りの人のつち後者は往生することはできません。前者は往生できます。詳しくは『用意問答』を読んで下さい。

 

 

※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。