和尚のひとりごと№2214「鎌倉法語集」24
和尚のひとりごと№2214「鎌倉法語集」24

第六:助ささぬ念仏
道(どう)というは出家(しゅっけ)なり。十戒(じっかい)具足戒(ぐそくかい)を持(たも)ちて念仏(ねんぶつ)すべし。
【訳】
道の人というのは出家の人であり、十戒・具足戒を守って念仏するべき人達です。
十戒(じっかい)
十種の戒のこと。伝統的な十戒は出家見習いである沙弥・沙弥尼が受持すべき十項目で、五戒に次の五項目が加わる。化粧したり装身具をつけたりしない、不歌舞音曲を見物しない、広く高くて立派なベッドを使わない、正午以降に食事をしない、金銀財産を蓄えない。
具足戒(ぐそくかい)
正式な出家者である比丘(男性)、比丘尼(女性)になる為の条件をすべて満たしている事。また正式の出家者となるための儀式。のちには出家者が守るべき戒と理解されるようになった。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
