和尚のひとりごと№2213「鎌倉法語集」23
和尚のひとりごと№2213「鎌倉法語集」23


第六:助ささぬ念仏
また云(い)わく、仏弟子(ぶつでし)に道俗(どうぞく)あり。俗(ぞく)というは在家(ざいけ)なり。五戒(ごかい)を持(たも)ちて念仏(ねんぶつ)すべし。
【訳】
またこうも説かれています。仏の弟子に道の人と俗の人がいます。俗の人というのは在家の人であり、五戒を守って念仏するべき人達です。
五戒(ごかい)
在家信者が守るべき五つの戒(いさめ)。不殺生(生き物を殺さない、不偸盗(盗みを働かない)、不邪婬(邪な性行為をしない)、不妄語(噓をつかない)、不飲酒(お酒を飲まない)の五つ。古来より仏教に入信するにあたり仏法僧への帰依(三帰)を誓うこと、五戒を受けることが条件とされた。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
