和尚のひとりごと№2212「鎌倉法語集」22
和尚のひとりごと№2212「鎌倉法語集」22

第五:日課念仏
痛(いた)ましいかな、相伝(そうでん)と号(ごう)しながら祖師(そし)に背(そむ)きたてまつる事(こと)、その人(ひと)のためには一(いち)分(ぶん)謗(ぼう)法(ほう)の罪(つみ)となりぬらんと覚(おぼ)えそうろう。
【浄土宗行者用意問答 浄全一〇 七〇四下〜七〇五上】
【訳】
痛ましいことです。法然上人の主張と言いながら師に背いてしまうこと。そのことは、わずかであっても仏の教えを非難する罪となってしまうであろうと覚えておくべきでしよう。
『観念(かんねん)法門(ほうもん)』
善導大師の著作中初期のもの。前半では『般舟三昧経』に基づき観仏三昧、念仏三昧、入道場、臨終行儀などを解説し、願往生人に対する無上なる五種の功徳(五種増上縁義)を明かす。後半では道場内懺悔発願法として懺悔について詳細に説明する。
上品上生(じょうぼんじょうしょう)
『観無量寿経』に説かれる上品上生・上品中生・上品下生・中品上生・中品中生・中品下生・下品上生・下品中生・下品下生の九種の階位の最上位。最上の往生。この九品は往生する前の行いの違いにより往生以後の階位が分かれるとする考え方に基づく。
(浄土宗大辞典参考)
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
