和尚のひとりごと№2211「鎌倉法語集」21

和尚のひとりごと№2211「鎌倉法語集」21

 

 

第五:日課念仏

(しか)るを(のち)の(ひと)、(す)(へん)を(こと)とせずんば上人(しょうにん)のすすめに(たが)えりと、先師(せんし)鎮西は申(もう)されき。今云已上相伝なりまた同(おな)じ一門(いちもん)の中(なか)に至誠心(しじょうしん)に異義(いぎ)を存(ぞん)じて還(かえ)りて上人(しょうにん)の義(ぎ)を破(やぶ)る事(こと)あり。

 

 

【訳】

しかしながら、「法然上人ご入滅後、数遍称える念仏を大事にしない者が現れ、それは法然上人のお考えとは違う」と聖光上人カ仰っていました。また同じ一門の中に至誠心について異なった解釈を持ち、かえって法然上人の教えを損なづてしまうことがあります

 

※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。