和尚のひとりごと№2204「鎌倉法語集」14
和尚のひとりごと№2204「鎌倉法語集」14


第四:回向発願心①
ただし念仏(ねんぶつ)の行者(ぎょうじゃ)となりなん後(のち)、殊(こと)更(さら)に雑行(ぞうぎょう)を修(しゅ)し加(くわ)えて回向(えこう)せよとにあらず。只(ただ)はじめより用(もち)ひいたる善(ぜん)を回向(えこう)するなり。これを回向発願心(えこうほつがんしん)というなり。
【訳】
ただし念仏者となった後に、わざわざ念仏以外の修行をして回向しなさいということではありません。ただ念仏者となる前から具えていた善を回向するのです。これを回向発願心といいます。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。

