和尚のひとりごと№2202「鎌倉法語集」12
和尚のひとりごと№2202「鎌倉法語集」12

第三:深心①
三界(さんがい)の慈父(じふ)にてまします釈(しゃ)迦(か)仏(ぶつ)の説(せつ)、われらが悲母(ひぼ)にてまします阿弥陀仏(あみだぶつ)の願(がん)を発(おこ)して、凡夫(ぼんぶ)の苦(くる)しみをぬきましますと聞(き)きてん後(のち)は、塵(ちり)ばかりもうたがうまじきなり。
【浄土宗行者用意問答 浄全一〇 七〇三下〜七〇四上】
【訳】
同様に、この世界の慈しみ深い父である釈尊の説示の中で、私達の憐れみ深い母である阿弥陀仏が救いの願いを発して、凡夫の苦しみを取り去って下さると聞いた後には少しも疑う必要はありません。
三界(さんがい)
欲界・色界・無色界のこと。すなわち衆生が輪廻して生死を繰り返す三種の境界であり凡夫である私たちが輪廻する全世界のこと。
(浄土宗大辞典参考)
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
