和尚のひとりごと№2201「鎌倉法語集」11

和尚のひとりごと№2201「鎌倉法語集」11

 

 

 

 

 

第三:深心①

くれぐれねんごろに教(おし)えたらんを憑(たの)みてゆかんに、また人(ひと)有(あ)りて、さる道(みち)なし、さる所(ところ)なし、というとも、前(まえ)人(ひと)我(わ)れを欺(あざむ)くべき様(よう)なき道理(どうり)をもちて、とかく疑(うたが)うまじきが如(ごと)く。

 

【訳】

この親切な人の言葉を信じて行くと、また別の人がいて「そのような道はありません。そのような場所はありません」と言われたとしても、前の親切な人が私を騙す理由がないと思い、あれやこれや疑ってはなりません。

 

 

 

※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。