和尚のひとりごと№1700「六時礼讃 中夜礼讃20」

和尚のひとりごと№1700「六時礼讃 中夜礼讃20」

 

 

 

亦如水月電影露
為衆説法無名字
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生 往生安楽国

【読み下し】

また水月と電と影と露との如し。
衆の為に法の名字なきことを説きたまう。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に 安楽国に往生せん。

【意味】

水面に映る月の影、いかずち、影、夜露のように
法体の名前なきことを説かれている。
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。

※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。