和尚のひとりごと№1517「日中三尊礼 6」

和尚のひとりごと№1517「日中三尊礼 6」

当知本願最為強 とーちー ほーんがーんさあいーごーおー

訳「まさに知るべし、本願こそが最も強いとなす。」

『観無量寿経』第九観の一節「摂益文」にはこのようにあります。
「一々の光明、徧く十方世界を照らして、念仏の衆生を摂取して捨てたまわず」
「本願」は悟りに至る以前の誓願(願い)の意味。阿弥陀如来が法蔵菩薩時代に建てた四十八願、とりわけ称名念仏を説いた第十八願のこと。これは衆生誠心をもって十返の念仏を行えば必ず往生を遂げさせるとの誓いで、念仏による西方浄土への往生を説く浄土教を基礎づける教えとなります。