和尚のひとりごと№1425「偈文19」

和尚のひとりごと№1425「偈文19 生飯偈」

 

(意味)

鬼神や餓鬼等に呼びかけ
自らの食から取り分けて施すことにより
それら生類の一切が飢渇より離れんことを願う。

「等得(とうとく)」の句頭により行われる生飯(さば)の作法に続き唱えられる。
「生飯」とは、鬼神・餓鬼や無縁仏に供え、また鳥獣に施す為に、食物を取り分けるもの。「散飯」「三把」「三飯」との表記もあり、唐音の「さんぱん」に由来するとも言われる。
『一百四十五箇条問答』によれば、この「生飯」と施餓鬼は「出家沙門たる者毎日修する事」とされる。