和尚のひとりごと№1418「偈文13」

和尚のひとりごと№1418「偈文13 法鼓文」

 

まさにこの音をもって、全ての世間の衆生を覚らしめ
はかり知れないほど存在する全ての世界を
光明が遍く照らさんことを

“法鼓(ほうこ)”とは太鼓のこと。その音の勇壮たる響きは、仏の説法を戦闘での進軍にたとえたもの、あるいはその説法が我々を迷いの泥から救い上げ、目覚めさせようとする様を表しているといわれる。
いよいよ勤行の開始を迎えるとき、大衆はこれを聞いて集まり、威儀を整え、座次を定めて、式次第などを確認する。