和尚のひとりごと№1199「聖光上人御法語後遍六」

和尚のひとりごと№1199「聖光上人御法語後遍六」

臨終(りんじゅう)の行相(ぎょうそう)とは念仏の行者(ぎょうじゃ)は西に向かい、極楽(ごくらく)の仏は行者の前に来たり給う。之に依りて念仏の行者は我(われ)を迎えんが為に仏(ほとけ)来たり給えり、我決定(けつじょう)して往生(おうじょう)すべしと西に向かい本尊を敬(うやま)い、本尊は西にまします、我は仏に従いて西に往(ゆ)くと思いて、声を絶やさず無間(むけん)に相続(そうぞく)して申すべきなり。

臨終の行相

臨終の時のあり方は、行者は西方に向かい、極楽の御仏は行者の前に来たり給う。これによって行者は「わたくしを迎えようと御仏はいらっしゃった。わたくしは必ず往生を遂げるのだ」と、西方に向かって本尊を崇め奉り、「本尊は西方にいらっしゃる、わたくしは御仏につき従って西方へと往くのだ」との思いで、念仏の声絶やさず無間(むけん)に相続して称え続けるべきである。