和尚のひとりごと№2424「観経疏」7
和尚のひとりごと№2424「観経疏」7
觀經玄義分卷第一
沙門善導集記

二祖対面図 知恩院蔵
「歸命盡十方 法性眞如海 報化等諸佛
一一菩薩身 眷屬等無量 莊嚴及變化 十地三賢海
時劫滿未滿 智行圓未圓 正使盡未盡 習氣亡未亡
功用無功用 證智未證智 玅覺及等覺 正受金剛心
相應一念後 果德涅槃者 」
読み下し
尽(じん)十方(じっぽう)の、法性(ほっしょう)真如海(しんにょかい)と、報化(ほうけ)等(とう)の諸仏(しょぶつ)と、
一一(いちいち)の菩(ぼ)薩(さつ)身(しん)と、眷属(けんぞく)等(とう)の無量(むりょう)なると、
荘厳(しょうごん)とおよび変化(へんげ)と、十地(じゅうじ)と三(さん)賢(げん)との海(かい)と、
時劫(じこう)の満(まん)と未(み)満(まん)と、智(ち)行(ぎょう)の円(えん)と未(み)円(えん)と、
正(しょう)使(し)の尽(じん)と未(み)尽(じん)と、習(じっ)気(け)の亡(もう)と未(み)亡(もう)と、
功(く)用(ゆう)と無(む)功(く)用(ゆう)と、証(しょう)智(ち)と未(み)証(しょう)智(ち)と、
妙(みょう)覚(かく)とおよび等(とう)覚(がく)の、正(しょう)受(じゅ)金(こん)剛(ごう)心(しん)と、
相(そう)応(おう)一(いち)念(ねん)の後(のち)の、果(か)徳(とく)涅(ね)槃(はん)の者(もの)とに、帰(き)命(みょう)したてまつる。
現代語訳
まず仏宝、すなわち全世界に遍満する「法性真如海」や「報〔仏〕」や「化〔仏〕」などの諸仏に帰依申し上げる。
次に僧宝、すなわちそれぞれの菩薩たち、無数にいる仏の眷属たち、極楽世界の荘厳や極楽世界で阿弥陀仏が自らの意志において化作したさまざまな変化、そして海のようにはかり知ることができない十地の菩薩たちや、三賢の聖者たちに帰依申し上げる。
これら僧宝のうち、菩薩として実践すべき修行の時間がすでに完全に満ち足りた菩薩に対しても、あるいはまだ満ち足りていない菩薩に対しても、また修得すべき智慧と修行が完全なる菩薩に対しても、あるいは未完全な菩薩に対しても、また熏習しているこれまでの煩悩の習気が完全に消失している菩薩に対しても、また消失していない菩薩に対しても、帰依申し上げる。
また行為に作意を要する第八地以前の功用の菩薩に対しても、あるいは行為にもはや作意を要しない第八地以上の無功用の菩薩に対しても、完全なる智慧を証得した菩薩に対しても、あるいはいまだ完全なる智慧を証得していない菩薩に対しても、妙覚の位に到達した菩薩、および等覚の位に到達した菩薩に対しても、さらには等覚位において正受金剛心を修得し、その結果、禅定と智慧とが一念において完全に一致した後に、菩提を証得し、涅槃を獲得した者に帰依申し上げる。
