和尚のひとりごと№2362「看病用心鈔」31

和尚のひとりごと№2362「看病用心鈔」31

看病御用心8-3                  良 忠

すへてかやうの事ハ 病者の中いた(申)さむすら 猶はからひあるへく候 いはむやおもひもよらぬ者(モノ)ともを なにかくひたきか ほしきとせめとふ事 さらにあるへからさる事なり 

 

【現代語訳】

すべてこのようなことは、病人が申し出られたこととしても、なお心くばりがあってほしいことでございます。まして思いもよらない者どもが、何か食べたいものはないか、欲しいものはないかとわざわざたずねることなどあってはならないことであります。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。