和尚のひとりごと№2337「看病用心鈔」6

和尚のひとりごと№2337「看病用心鈔」6

看病御用心3-2               良 忠

 

病ひか(軽)ろけれハとおほしめ(思し召)すへからす 人の命のお(終)はる事ハ 刹那(セツナ)のあひたなり ゆめ〱御目をは(離)なつましく候 又やすませ給ハむ時も病者のあたり遠からす いき(息)つきの きこゆる程にやすませ給ふへし 

 

【現代語訳】

病気が軽いからと思って気をぬいてはよくありません。人の命の終るのは一瞬のうちのことなのです。決して病人から眼をはなしてはなりません。また看病人を休憩なさろうと思う時も、病人の傍からあまり遠くなく、その息使いが聞こえる程度のところで休ませなさい。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。