和尚のひとりごと№2289「鎌倉法語集」96
和尚のひとりごと№22889鎌倉法語集」96

第一六:お念仏の功徳
『述聞口決鈔(じゅつもんくけつしょう)』に云(い)わく、良忠(りょうちゅう)、我(わ)が身(み)を顧(かえり)みるに重浄心(じゅうじょうしん)の機(き)には及(およ)びがたし。故(ゆえ)に頓(とん)に業成(ごうじょう)すべからず。
【訳】
聖冏上人が撰述された『浄土述聞口決鈔』には次のように説かれています。私、良忠は自身を顧みると、心が清浄な人には及び難い存在です。したがって速やかには往生が確定しないでしょう。
聖冏上人
暦応四年(一三四一)から応永二七年(一四二〇)。酉蓮社(ゆうれんじゃ)了誉。浄土宗七祖。広く他宗や神道、和歌などを学んだうえで改めて浄土宗義を称揚、伝法制度の確立によって独立した宗派としての浄土宗の地位を明確にした。
『述聞口決鈔』
二巻。聖冏上人撰。鎮西流白旗派の派祖である良暁『浄土述聞鈔』を註釈したもの。名越派との相違を明確にし白旗派正伝の立場を主張したもの。
※大本山光明寺さまより発行されている『鎌倉法語集 良忠上人のお言葉』より再掲引用させていただいた内容となります。
