和尚のひとりごと№1977「一百四十五箇条問答」55

和尚のひとりごと№1976「一百四十五箇条問答」55

『一百四十五箇条問答』 答

 

「お答えします。これはいらぬ誤りです。一H一、極楽往生したなら
ば、この世に戻ってくることはありません。みな仏になるのです。た
だし、人を導こうとするためには、ことさらに還ってくることもあり
ます。けれども、迷いの世界をへめぐる人ではございません。二界を
離れ、極楽に往生する者にとっては、念仏に過ぎたるものはございま
せん。十分にお念仏なさるべきです」

※二界というのは、仏教の世界観で、人間がその巾で生き、往来し、
死んで行くことを二種に分類して説いたものである。

 

浄土宗大辞典
法然浄土教と民俗信仰――『百四十五箇條問答』を中心として―― 伊藤唯信
『一百四十五箇条問答』法然が教えるはじめての仏教 石上善應

出典は、
原文は、SAT(「大藏經テキストデータベース」)より
和訳は、『一百四十五箇条問答』法然が教えるはじめての仏教より
 ※適宜空白、改行を入れました。和訳には()内補いました。