和尚のひとりごと№1694「六時礼讃 中夜礼讃14」

和尚のひとりごと№1694「六時礼讃 中夜礼讃14」

 

 

【原文】

無量諸魔常讃歎
為諸衆生願力住
故我頂礼弥陀尊
願共諸衆生 往生安楽国

【読み下し】

無量の諸魔、常に讃歎す。
諸の衆生の為に願力をもて住したまう。
故に我れ、弥陀尊を頂礼したてまつる。
願わくは諸の衆生と共に 安楽国に往生せん。

【意味】

数知れぬ悪魔たちも、常に褒め称える
すべての衆生の為に願いとともにおわします
この故にわたくしは阿弥陀尊に頭面礼足ひれ伏して
願わくはすべての衆生と共に、安楽国に往生できますように。

 

 

※『善導 六時礼讃 浄土への願い』原口 弘之、宇野 光達 訳注を参照させて頂きました。
訓読は同書の読みを使用させて頂いております。

六時礼讃は浄土宗のみならず浄土系のさまざまな宗派でも大切に読み継がれており、わたくしたちの浄土の御教えのルーツとなっているものです。
多くの皆さまにとり六時礼讃がより身近なものとなり親しんで頂けますように。