和尚のひとりごと№1465「偈文58」

和尚のひとりごと№1465「偈文58 香湯偈」

 

 

 

香湯偈(こうとうげ)

(意味)
香木を煎じた湯によって、諸々の垢を澡あらい浄め、法身が具足して、智慧円かに照らしだされて悟りを成就し、あらゆる人々が共に同じく浄土に会して法界と融合する。

道場に入堂する際に身を浄めるために唱える偈文です。
香水の作法の際に唱える香水偈は悪を断つ徳があることを説き、香湯偈は善を修める徳があることを示し、また、前者が因を、後者が果と利生を説いています。
五重相伝の正伝法前伝(要偈道場)と授戒会の正授戒のときに香水・香湯の作法をする際に唱えます。