和尚のひとりごと№2431「看病用心鈔」96
和尚のひとりごと№2431「看病用心鈔」96
看病御用心20-2
良 忠
たゝしみゝ((耳))にきゝいれよ((聞入))と 念仏たかく((高))申させ給へ たとひわれ((我))と口称にあたはすとも 声高に縁せられて 意念ハたかふ((違))ましきか故なり 又いきた((息))え 事きれぬれハとて 物さハかしき((騒))事 ゆめ〱あるましく候 たゝ猶々も心をすまして((澄)) 念仏を申させ給ひて 一二時の程もすこさせ((過))給へ
【現代語訳】
ただし病人の耳に聞こえるようにと高声で念仏を唱えなさい。たとえ病人が自分で念仏が唱えられないとしても、耳に聞こえる念仏によって、意識がおかしくなることがないからであります。また、いよいよ呼吸が絶え、命が尽きたとしても、病人に対して物騒がしいことは決してあってなりません。ただひたすらに心を澄ませて、念仏を唱えつづけなさって、二時間から四時間の間を過ごさせてあげるのがよいと思われます。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
