和尚のひとりごと№2426「看病用心鈔」92

和尚のひとりごと№2426「看病用心鈔」92

看病御用心19-5

               良 忠

 

おはり((終))ちかく((近))なりたる人の 物をよくいふ事候 又いまはよもしなし((死))と 病者の申候 かやうの事ともに((共))はかされて まことのおはりをみぬ事おほく候 

 

【現代語訳】

また命が終わりに近づいてきた人が、よくしゃべるようになることがあります。また「今はまさか死にはしない」と、病人自身が言うことがあります。このような言動にだまされて本当の最期を見逃してしまうことが多くあるものでございます。

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。