和尚のひとりごと№2419「看病用心鈔」85
和尚のひとりごと№2419「看病用心鈔」85
看病御用心18-3
良 忠
夢のことくにも 本心おのつか((自))らいてき((出))なハ かならす廻向念仏すへく候 知識の念仏きハまり((極)) 病者の用心のきハめ たゝこの時に候へし かやうならんにつきても いよ〱慈悲をもて救護(クコ)し給ふへし
【現代語訳】
たとえ夢心地のごとくであっても、本心が自然と湧き出てきた時には、必ず心を振り向けて念仏申すべきであります。知識の勧める念仏の極致、病人の用心の極限はただこの時であります。そうであるからこそ、いよいよ慈悲の心をもって病人を救護すべきなのであります。
本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。
