和尚のひとりごと№2381「看病用心鈔」48

和尚のひとりごと№2381「看病用心鈔」48

看病御用心12-4                 良 忠

これすなはち 心をとりてすゝめにかなハしめむかためなり 又おほ(仰)せ候へ 我心なほし 我心にかなはぬ事にて候へハ おの〱ハいよ〱ねんころに おもひたてまつれとも なおもこゝろにかなはぬ事ハ さためて候へし

【現代語訳】

それは結局、病人の心をとらえ、こちらの勧導に叶わしめるためであります。また、おっしゃっておあげなさい。わが心は素直であります。その自分の心さえ思いどおりにならないものなのだから、あなた方が、いよいよ親切に一所懸命に思いをかけたとしても、なお思いどおりにならないことはきっとあるでありましょう

 

本文ならびに現代語訳は、神居文彰他著『臨終行儀—日本的ターミナル・ケアの原点—』(渓水社、一九九三)より転載させて頂いております。